スナップ写真
デモ1:脳の解剖デモ
デモ2:偏光、CFF、高速度撮影
デモ2:偏光、CFF、高速度撮影
デモ2:偏光、CFF、高速度撮影
デモ3:筋電位の計測
デモ4:筋電位でチョロQを制御する
研究室見学
昆虫ロボットの説明
研究室見学
ポスターを使った研究の紹介
研究室見学
昆虫脳操縦型ロボット(サイボーグ)の説明

テーマ:動物の感覚・脳・行動のしくみの講義・実習法の提案 

神崎亮平 東京大学 先端科学技術研究センター


目的:

 動物の環境適応のしくみに関する講義と実験デモの体験をとおして、環境、感覚、脳神経系、動物行動について体系的に講義・実習を行うための教育法について提案します。具体的には、動物の行動の発現のしくみに関する講義と,カイコガ(昆虫)を用いた行動実験のデモンストレーションをおこないます.

実施内容:

1.講義:動物の感覚・時間・サイズの世界の違いから,動物によってそれぞれまったく異なる世界(環境世界)に生きていることを説明します.ファンクションジェネレーターを用いて,一瞬の時間感覚の違いや,偏光フィルターを用いて,視覚で用いる感覚の違いを体験します.

2.デモ実験:中学校・高校においても容易に扱うことのできるモデル動物であるカイコガ(Bombyx mori)を用いて,次のような行動実験のデモを行います.この実験をとおして,感覚・脳・行動のしくみを推測します.
(1) カイコガのフェロモン源探索行動
 ・ファーブル昆虫記のなぞに挑戦:匂い源を探索する行動の秘密を探ります.
 ・匂い源探索行動を起こす昆虫の感覚器・脳のしくみを簡単な行動実験から推定します.
 ・昆虫の脳の解剖方法を紹介します. 

(2) 昆虫の生体情報の計測(安価・容易な装置の提案)
 ・2000円程度で筋肉の活動電位を計測できる装置を紹介します.

 ・これまで高校や教員実習でおこなってきた,この計測装置を製作や実験の実施例を紹介します.

3.協議:動物とくに無脊椎動物の感覚・脳・行動など神経科学に関係する情報を統合したデータベースの構築をおこない,教育や研究に活用する活動を紹介します.このようなデータベースの中学・高校における活用について意見交換をするとともに,動物の感覚・脳・行動の講義と実習を中学・高校で実施する上での問題点などについても具体的に検討します.

会場:先端研3号館中2階セミナー室(収容人数:40-45名)
 
日時:1月31日(日)13:00−18:00

スケジュール:

■13:00−14:30
 共通講義:動物の適応行動(担当:神崎亮平)
         
      フェロモン抽出は、デモのみ。

■14:30−16:00(20分ごとのローテーション、一班は休憩)
       
 (1)脳の解剖デモ(担当:藤原輝史)
       
 
(2)偏光、CFF、高速度撮影(担当:並木重宏)
 (3)筋電位の計測(峯岸諒)

 
(4)チョロQ(担当:安藤規泰)

■16:00−17:00
 反省・意見交換、後片付け、解散


■17:00−18:00
       
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7名x4班、5班のひと、1-4班に分かれて加わる)
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