昆虫脳をつくるニューロンのかたち
図8に昆虫の脳をつくるニューロンの例を示した.核をもつ球状の構造を細胞体という.大きさは10ミクロン(0.01ミリメートル)くらい.細胞体からは突起がでているが,それが一本のものを単極細胞(例:図8),二本のものを双極細胞,たくさん突起をもつものを多極細胞という.昆虫のニューロンでは,細胞体から一本の線維が出て,それが複雑に分かれる単極のものがほとんど.突起の中でもひときわ長いものがある.これを軸索という.軸索はニューロンの情報を次のニューロンに伝えるための伝導路.そして軸索の末端部は,次に情報を伝えるニューロンに接続される.この接続部をシナプスという.