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Education
小中高生対象サイエンス教室
   

昆虫とはなにかから始まり、われわれヒトとは異なる昆虫の感覚能力を紹介しながら、生物がそれぞれの感覚を駆使してさまざまな環境で生活していること、物理化学的にはおなじ環境でも感覚器の特性によって、まったく異なる環境の世界にそれぞれの生物が生きていいることを体験する。カイコガの雄が雌がだすフェロモンの匂いをたよりに雌に定位する行動実験や、触角や脳のはらたきを調べる実験を通して、感覚・脳・行動のしくみの理解にチャレンジします。


中高教員対象研修会

動物の行動が発現するしくみについての講義をとおして、感覚・脳・行動の成り立ち(神経・脳の役割)を学び、カイコガの匂い源探索の行動実験により、感覚・脳・行動の機能を考え、推測していきます。さらに、筋電位を計測する安価な増幅器を作製し、実際に作製した増幅器を使って、昆虫の羽ばたきをおこす筋肉の電位を計測することで、成体がつくる生物電気について学びます。また、成体が発生する電気によりロボット(チョロQ)を動かすことで、生物と工学の接点について学び、ブレインマシンインターフェース(BMI)といわれる、脳信号で車椅子を操作する最新の技術への取っ掛かりを実験によって体験します。


中高教員との連携生物教育(オンラインテキストブック)

中学・高校教員から提供された教材データベース。中高で実際に行われている動物の感覚や行動に関する実験テキストを中高の先生方からご提供いただき、データベースに登録します。


■ 博物館との連携

橿原市昆虫館の協力により、同館で飼育する全昆虫種の脳ギャラリーの作成を計画しています。すでに公開している「脳ギャラリー」に追加されます。


計測装置の製作

昆虫を実験材料として、行動の計測、神経や筋肉の活動の計測のための安価な計測装置の製作法。