無脊椎動物脳プラットフォーム(テスト運用中)
Invertebrate Brain Platform (IVB-PF)

無脊椎動物脳プラットフォームについて

本プラットフォームでは、各種の無脊椎動物の感覚・脳・行動に関するデータベースを直接利用できるとともに、感覚・脳・行動に関する解説をおこない、解説内容とデータベースが連携されているので、実際の研究データを参照しながら内容を理解できるように工夫されています。このプラットフォームは、昆虫を神経科学の立場から活用されたい方、昆虫の機能を工学的に応用されたい方、あるいは動物の感覚・脳・行動について知りたい方、また、具体的にデータや実験を踏まえて教育に活用されたいみなさんが利用しやすいように、それぞれの立場から利用いただけるように、4つの入り口を設けています。

なお、このプラットフォームは、IVBPF委員会が作成しています。

 
無脊椎動物の感覚・脳・行動データベースの扉


無脊椎動物、主に昆虫の感覚・脳・行動に関する各種データベース。脳ギャラリー、感覚器、ニューロンの構造と機能、写真や行動の映像、計測装置、研究ソフトウェア、教育素材、文献などのデータベース

研究の扉(感覚・脳・行動の比較行動生理学)


無脊椎動物、主に昆虫の感覚・脳・行動についての詳しい解説。カイコガ、コオロギ、ルリキンバエ、ミツバチ、ゴキブリ、アリ、ザリガニなどの感覚・脳・行動に関するデータの比較。サイボーグ昆虫など昆虫の脳科学のトピックスについても解説する。比較表はここからも閲覧できます。

機能利用の扉


無脊椎動物、主に昆虫の機能利用に関する事例の紹介。昆虫は6脚で垂直の壁をよじ登り、空中を自由に羽ばたき、飛行します。また、数キロも離れた匂い源を探索し、太陽と巣とえさ場の位置関係を瞬時に計算します。このような機能は昆虫のセンサ・脳・行動という、哺乳類よりはるかに単純なしくみによってにできています。昆虫の単純、高速、経済的な情報処理は工学利用を考える上できわめて魅力的です。

教育の扉


無脊椎動物の感覚・脳・行動の優しい解説。教育利用。中高校の教員、博物館との連携により、無脊椎動物を用いた優れた教材や教育法の開発を目指しています。

無脊椎動物脳プラットフォーム(IVBPF)は、OECD国際協力に基づくニューロインフォマティクスの日本ノードである理化学研究所神経情報基盤センター(Neuroinformatics Japan Center、NIJC)の活動サイトの1つです。本サイトの著作権は、すべてIVBPF委員会およびNIJCが管理しています。