Public Course of ICCPB2011

 May 31 - June 5, 2011
 Organized by IACPB, JSCPB and SCJ
 Supported by the COJWE ('70)
 In cooperation with JNTO

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詳細:http://jscpb.org/ja/22721/

「工夫に満ちた身近な生き物たち:広げよう生物多様性」


 1.「ヒトと他の生物の関係」 針山孝彦 (浜松医科大学 医学部) 13:40-14:15

    「地球は長い歴史の中で生命を育くんできた。文化を持ち科学をするようになったヒトは、自らを家畜化した唯一の動物といえる。
     家畜として塀の中でのみ生きることができた人間は、地球の自然との折り合いをつけなくてはならない新たな状況を作った。
     折り合いをつけるには、ヒト以外の生き物を真摯に見つめなければならず、 生き残るための工夫を学ばなければならない。」

 2.「動物たちの生きる工夫と仕組み」 沼田英治 (京都大学 大学院 理学研究科) 14:15-15:00

    「他の生き物を食べて生きてきたヒトにとって、他の生き物を知ることが生き残るための条件であった。生き物を知るのは、
     まず真摯にその行動を見つめることからはじまる。したがって、私たちは生まれながらの動物行動学者といえる。セミ、
     カメムシ、カブトエビ、ナメクジなど、身近な生物の生きざまを見つめるとその面白さの虜になる。それらの生きるしくみを
     研究すると、生き物がどれほど工夫を重ねてきたのかがわかる。工夫を重ねた生き物の仕組みを知り、多様な生き物たちと
     これからも地球を共有していくことを考えてみよう。」

 3.「ヒトが地球で生き残るには」 香坂玲 (名古屋市立大学 大学院 経済学研究科) 15:00-15:50

    「生物多様性の重要性は、生物間の相互作用を利用したり、ヒトが生活のなかで、 食品、医薬品として用いたりと、さまざまな
     場面で関係がある。ヒトにとって役立つかどうかに加えて、そもそも多様な生物が存在することの価値を突きつけている。
     名古屋で開催されたCOP10は成功裏に終了したが、開催国として私たちは大きな 責任を背負った。その後の国際的な議論に
     ついて考える。」


市民公開講座 論文賞のお知らせ


 2011年5月31日から6月5日(日)にかけて、名古屋市国際会議場において「生物多様性の生理学的基礎」をテーマとする第8回国際比較生理生化学会議が開催され、この分野の世界的研究者が成果発表と議論を行うために名古屋に集結します。その最終日の6月5日(日)の13:30から、同会議場2号館224室にて、市民公開講座「工夫に満ちた身近な生き物たち:広げよう生物多様性」を開催し、人と生物の関係と生物の仕組みの不思議さや、生物多様性の重要性と今後の課題などを易しく解説します。多様な生物の仕組みを知り、共存とその利用を考えることは、近未来の新しい日本を造る上で重要なポイントです。参加費無料ですので、ぜひ、お気軽に市民公開講座に足を運んでいただきたいと思います。
 この市民公開講座に参加してくださった方々から、論文を広く公募し、ともに私たちの未来を考えたいと思います。応募作品の中から選考を行い、論文賞を授与します。論文の題名は、「生物の多様性と私たちの未来」や「科学が支える今後の日本そして地球」のような、本講座に密着したテーマを、応募者が自由に設定したものとします。市民公開講座の感想も含めて記載していただけると幸いです。中学・高校の部と大学生・一般の部の2部門に分けて選考を行います。「最優秀賞」、「優秀賞」、「奨励賞」、「努力賞」の4賞を、それぞれ2部門の中から選び、賞状を授与し、副賞として「最優秀賞」には6,000円分の図書券、「優秀賞」および「奨励賞」にはそれぞれ4,000円分の図書券、「努力賞」には2,000円分の図書券を進呈します。また、最優秀賞作品は、会誌「比較生理生化学」に掲載し、その栄誉を称えます。

応募締め切り: 2011年7月31日
題名    : 市民公開講座に即した題名を応募者が自由に作ったもの
論文字数制限: 中学・高校の部は800-1200字程度
        大学生・一般の部は字数制限なし
応募方法  : 郵送またはe-mailにてお送りください。

        郵送 :封筒に「市民公開講座_論文賞」と朱書きし、下記へお送り下さい。
            〒431-3192 浜松市東区半田山1-20-1
            浜松医科大学・医学部 生物学 針山孝彦 あて
        e-mail:件名に「市民公開講座 論文賞」と記載し、
            ronbun(at)hama-med.ac.jp((at)は@のこと)までWord, TEXT, OpenOfficeいずれかのファイル形式でお送り下さい
            (メールにファイル型式を明記して下さい)。

        ※お名前,ご住所,お電話番号,学生の方は学校名・学年を忘れずにご記入ください。

一人でも多くの生徒さんに市民公開講座にご参加いただき、今後の日本と地球について一緒にお考えいただければと願っております。

ICCPB2011    大会長    曽我部 正博
広報委員長   針山 孝彦

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